日光東照宮 最新情報 平成28年 日光東照宮 御鎮座 四百年

 現在、東照宮では「平成の大修理 第1期第2次事業(平成25〜30年度)」を実施しており、その一環として、本年7月8日より約6年間の予定で国宝・陽明門の修理を行っています。
 すでに門の周囲には足場が組まれ、彫刻の取り外しなどが進められていますが、7月25日・26日には、牡丹の浮彫りが施された東西壁面の羽目板を取り外し、その下に描かれている桐油彩色の絵画をマスコミに公開しました。
 この絵画は、宝暦の修理(1749〜1753)に際して、それまであった牡丹唐草の絵を、狩野祐清が描き直したもので、描かれた図柄は、東が岩笹梅と錦花鳥、西が大和松岩笹と巣籠鶴であると記録されています。
 ところが、後の寛政の修理(1796〜1798)において、壁面は現在の牡丹立木の浮彫り(下絵は狩野養川院法印惟信、彫刻は和泉忠兵衛義孝、彩色は狩野柳渓藤原共信)に改められました。ただし、塗り替えたり取り替えたりしたのではなく、旧壁画を現在の牡丹立木の羽目板で覆ったのです。
 このことが分かっていましたので、「昭和の修理」では、東側の羽目板をはずして、錦花鳥の絵を確認しています。
 西側の羽目板は、「平成の大修理」を機に、今回初めて取り外すこととなり、その下からは記録通りに松と鶴の絵が現れました。寛政年間に覆われて以来、実に215年ぶりの出現でした。
 現在、壁面には作品保護の為にいったん覆いをかけてあります。宝暦の絵画を一般公開できるか否かについては、只今検討中です。

  宝暦の絵画
   陽明門西側壁面に現れた宝暦の絵画