日光東照宮 最新情報 平成28年 日光東照宮 御鎮座 四百年

 6月24日(金)から26日(日)まで、五重塔前ステージにおいて、三夜連続「JTB-presents 日光東照宮御鎮座四百年記念スペシャルコンサート」が開かれました。 

 24日は、あいにくの雨の中、初めに桐嶋ノドカさんが伸びやかな歌声を披露し、次いで、The NO PROBLEM's さんが登場。同バンドはモンゴル800キヨサク氏が他のアーティストに提供した歌を自ら歌うために結成した実験的なバンドです。氏は郷愁を誘う歌声で、ささやかな日常を前向きに歌って下さいました。最後はSalyuさん。独創的なメロディーとその構成、広音域を歌いきる歌唱が衝撃的でした。

  P1560316.JPG

 25日と26日は和楽器バンドさんのステージ。東照宮にふさわしい派手やかな衣装で登場し、テレビ東京系リオデジャネイロ五輪中継のテーマソング「起死回生」と、同中継で使われる応援ソング「ミ・ラ・イ」を初めて披露したほか、ヒット曲をサービス精神旺盛に演奏。和太鼓・尺八・箏・三味線など各パートを主役にした楽曲やコーナーもあり、まさに和楽器のカッコよさを見せつけるかのような演出で、終始総立ちの観客を熱狂させてくれました。

 リーダーの鈴華ゆう子さんは日光市とゆかりの深い水戸市の出身。日光東照宮にも時折参拝して、お守りも持っていらっしゃるとか。詩吟の師範でもある彼女は、一日目には家康公が富士山を好まれたことに因んで「富嶽」を、二日目には、水戸藩主徳川斉昭公が作った「弘道館に梅花を賞す」を吟じてくれました。

 当宮からメンバー全員に記念品として東照公御遺訓の柱掛けを進呈したところ、大変喜んでくれました。

  P1000215.JPG

 622日(水)、当宮御鎮座四百年を記念して、京都の染織デザイナー冨田伸明氏が日光杉染めのテーブルセンターをご奉納下さいました。同氏は昨年も四百年式年大祭を記念してタペストリーを奉納して下さいましたが、今回はそれに続いて二度目です。

 作品は、丹後縮緬の生地を日光杉の枝から煮出した染料で市松模様に染めたもの。織りも染めも一流の職人の仕事です。

 白色の生成りの部分も年月が経つと黄色く変色し、次第に杉染めの色に近づいていきます。そして、百年後には全体が均一の色合いに見えるようになるだろうということで、作品名は「日光杉染め百年後の完成」と付けられました。

 近くで見ると、生地には細かく桜の地紋が織り出されていますが、たまに楓が入っているのも特徴の一つで、これは、説明されなければ気付かずに見過ごしてしまう東照宮の社殿彫刻になぞらえた遊びの要素です。

 冨田氏は栃木県庁職員とともに、午後一時に来社し、祈祷殿で奉納式に参列した後、当宮にテーブルセンターを奉納。当宮からは感謝状と大絵馬を進呈しました。その際に、氏は「伝統工芸の職人が苦境に立つ中、本物の技術を持つ職人の仕事を本物の作品で覆われた東照宮に奉納することで、伝統工芸を力づけたい」と述べられました。

 その後、冨田氏を宝物館にご案内し、昨年奉納していただいたタペストリーが館内に展示されている様子をご覧いただきました。

  P1560249.JPG

 621日(火)、当宮御鎮座四百年を記念して、プロのオカリナ奏者として活躍する江波太郎氏、佐藤一美氏、茨木智博氏が、それぞれの教室で指導する生徒たちのグループ(タローズアンサンブル、アンサンブルSAKURA、東京オカリナフィルハーモニー)を率いて、五重塔前ステージで合奏を披露。続いて、各氏がソロやデュエットで、オリジナル曲やオカリナ用に編曲した名曲を演奏し、その高度な技巧に聴衆から拍手が送られました。

 その後、三氏の合奏、参加者全員での合奏をもって二時間半に及ぶステージが終演。演奏曲はクラシック音楽から民謡にまで及び、オカリナの豊かな表現力を十分に発揮した奉納演奏会になりました。

  P1560220-2.jpg

 617日、当宮御鎮座四百年を記念して、五重塔前ステージで奉納演奏会が開かれました。

 第1部は1230分より琴伝流大正琴のグループによる演奏会。琴淑会(代表:森川淑子)、あじさい会(代表:森川淑子)、スイトピー(代表:細井信子)、レディースハープ(代表:矢野久子)、かすみ会(代表:岡本光代、小野真智子)の5グループ総勢120名が12曲を連続演奏されました。

 次いで第2部は午後230分より愛知県稲沢市を拠点に活動をしている合奏団「オカリナーモ」(代表:芹沢公大)によるオカリナ演奏。唱歌や歌謡曲を中心に、やさしい音色で演奏して下さいました。

  P1560039.JPG  P1560065.JPG

 日光山麓の郷土史から研究活動をスタートさせた著者が、満を持して日光東照宮の歴史に挑んだ新著です。

 従来、日光東照宮の創建については、後世に編纂された『徳川実紀』に依拠して説かれることが多かったのですが、著者は創建当時に記された関係者の日記や書簡を博捜することで、『徳川実紀』の誤りを正し、また、日光東照宮創建の経緯と原初の東照宮の姿を明らかにしています。今後は本書が東照宮研究のスタンダードになることでしょう。

 定価は2,160円(税込)。当宮宝物館、または書店にてお求めいただけます。

  P1540879.JPG

 611日、当宮客殿において、ピアノコンサート「徳川家康公日光御鎮座400年記念・日光東照宮に学ぶ大和の心 根岸弥生がお送りする ~江戸幕府と世界音楽の歴史~」が開かれました。

 根岸さんは、初代将軍家康公から15代慶喜公までの歴史を辿りながら、歴代将軍と同時代の西洋音楽の作品を紹介し、また、各将軍の性格や治世からイメージした楽曲も交えて、全27曲を演奏。そのジャンルは、クラシック、ラテン、ジャズ、J-POP、演歌などにまで及びました。

 徳川歴代将軍と世界音楽を、年代とイマジネーションとによって結び付ける趣向は、様々な楽曲を楽しく聞いてもらう上で成功を収め、スタンディングオベーションで終演を迎えました。

  P1540842.JPG

 従来、日光東照宮の社殿修理は建物単位で行っておりましたが、今年度より「文化財美装化の国庫補助事業」が始まったことから、これを利用して、傷みの目立つ「眠り猫」と「三猿を含む八面の彫刻」を重点的に修理することになりました。

 修理は、彫刻を取り外して作業場で行うこととし、社殿には実物と同型・同色に製作した「眠り猫」と「三猿」の彫刻をはめ込みます。

 ご参拝のお客様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。

 猿の彫刻につきましては、西回廊で修理作業を行う日がありますので、是非、その様子をご覧いただき、文化財修理の一端に触れていただければ幸甚です。

  《修理期間》

  ○眠り猫: 本年6月~12

  ○猿彫刻: 本年6月~平成293

 64日午後630分、藤井フミヤさんが観客を促し、御本社に向けて共に拝礼するところからコンサートは始まりました。そして、オープニングの「鎮守の里」、「BIRTH」「TRUE LOVE」と続いたところで、「鎮守の里に命が生まれ、やがて愛を育む」というコンサートのプロットが伺われたように思えました。

 フミヤさんは個の恋愛を歌いながら、より大きな命の繋がりに目を向け、その命が故郷で、地球上で、宇宙の中で生きていることを歌います。その広がりのある作品世界は、野外コンサートにぴったりだと思いました。

 フミヤさんは曲の合間にこんなトークもされています。

「家康公の素晴らしい点は、領地の奪い合いで人の命が虫けらのように扱われた戦国時代を終わらせたこと。江戸時代は260余年あって、この間、平和な時代が続きました。終戦から今日までは70年、その4倍弱の期間です。これはすごいと思います。平和な時代には芸術が盛んになりました。江戸時代に文化が栄えたお蔭で、今私がここで歌っていられる。ありがとうございます。」

 観客に豊かなひと時を提供してくれたコンサートは、最後も拝礼をもって終演を迎えました。

 当宮からフミヤさんに、記念品として、家康公の御遺訓を記した柱掛けを進呈いたしました。

  P1540296.JPG

カレンダー

« 2016年06月 »
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のエントリー