日光東照宮 最新情報 平成28年 日光東照宮 御鎮座 四百年

 622日(水)、当宮御鎮座四百年を記念して、京都の染織デザイナー冨田伸明氏が日光杉染めのテーブルセンターをご奉納下さいました。同氏は昨年も四百年式年大祭を記念してタペストリーを奉納して下さいましたが、今回はそれに続いて二度目です。

 作品は、丹後縮緬の生地を日光杉の枝から煮出した染料で市松模様に染めたもの。織りも染めも一流の職人の仕事です。

 白色の生成りの部分も年月が経つと黄色く変色し、次第に杉染めの色に近づいていきます。そして、百年後には全体が均一の色合いに見えるようになるだろうということで、作品名は「日光杉染め百年後の完成」と付けられました。

 近くで見ると、生地には細かく桜の地紋が織り出されていますが、たまに楓が入っているのも特徴の一つで、これは、説明されなければ気付かずに見過ごしてしまう東照宮の社殿彫刻になぞらえた遊びの要素です。

 冨田氏は栃木県庁職員とともに、午後一時に来社し、祈祷殿で奉納式に参列した後、当宮にテーブルセンターを奉納。当宮からは感謝状と大絵馬を進呈しました。その際に、氏は「伝統工芸の職人が苦境に立つ中、本物の技術を持つ職人の仕事を本物の作品で覆われた東照宮に奉納することで、伝統工芸を力づけたい」と述べられました。

 その後、冨田氏を宝物館にご案内し、昨年奉納していただいたタペストリーが館内に展示されている様子をご覧いただきました。

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